可変点とバリアント
バリアントとは、選択肢のことです。車などを購入するときに決めるオプションのようなものです。選択肢をまとめたものが可変点です。可変点に属するバリアントから何かを選ぶという意味があります。
選択肢の組み合わせを利用する業務は、意外に多く存在します。代表的なものは商品のオプションの組み合わせですが、工場の生産計画やシフトの調整も組合せ問題になります。
OVM/BoMでは、組合せの定義をモデルで実現しており、その定義をモデル図で定義をするようにしています。モデル図による定義は、分かりやすく簡単に定義ができるのですが、結果として組合せが存在しない定義をすることがあります。(OVM/BoMでは解の数を左下に常に表示しています)
特に注意が必要なのは、望んだ組合せが出現しない場合があります。それは、論理的に成り立たない場合なのですが、ちょっとした慣れが必要です。
ここに、パターンをいくつか並べました。思わぬ結果が出た場合など、このパターンを見て原因を探ってみて下さい。

バリアント設定の基本パターン
「可変点」の下にある多重度の数と、必須選択の関係によって求まる答えが違ってきます。
バリアント要求関係の基本パターン
Variant Cは、Variant Bを要求しています。
だから、Variant CはVariant Aを要求できません。
Variant Bは、要求先がないのでVariant Cと Variant Dが選べます。
Variant Aを選んで、Variant Cを選ぼうとしても、Variant Cは、Variant Bを要求しています。Variant BとAの二つを選べないのでVariant A と Cの組合せは存在しません


可変点の要求関係基本パターン
可変点は、必ず評価されるます。従ってVariant Point 2が要求しているVariant Bは必ず選ばれます。
Variant Bが選ばれてしまうのでVariant Aは選択肢と生き残れません。
可変点は、必ず評価されるます。
Variant BがVariant Point 2を要求してもしなくても、Variant Point 2の選択肢は組み合わせに生き残ります
必須ではない可変点の要求関係基本パターン
必須ではない可変点もあります。
Variable Point 1 は、Variant C と
双方向要求になっています。つまり
Variant C が選ばれているときに限って
Variabel Point 1が評価されます。
つまり Variant Dが選ばれた時は、
Variable Point 1 は評価されないので
A and D
B and D
は、排除されます。

