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遠足のお菓子と部品表 その2

更新日:2023年4月13日

前回は、お菓子の組合せルールの話をしました。


実際の組合せが28通りになることは説明しました。制約が緩いと、組み合わせは沢山になります。そこで、もうひとつ制約を追加します。それは、値段です。


うまい棒 : 30円

お茶   : 0円

キャンディ : 20円

クッキー  : 80円

コーラ    : 50円

チョコレート : 100円

ポテトチップス: 120円


ルール6. 総額250円以上で、300円以下であること


そうすると、組み合わせはグッと減って5個になります。

どうやら「コーラ」を選ぶ組み合わせは、この値段の範囲では出てこないようです。


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でも、求まる解の数は少なくなりました。つまり制約条件の追加をしていけば目的の組み合わせを絞ることになります。残された事は、どのお菓子の組み合わせで遠足に行くかである。

数学ちっくに言えば、組合せのルールを「問題集合」と言い、解の集まりを「開集合」と呼びます。そして、問題集合から解集合を求める処理を「解探索」と言います。


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部品表システムと言うと、データベースに正しい部品の組合せを入れていると思います。それは、部品所要量展開とか、在庫の管理といったアプリケーションの特性からそうなっています。

DXでは、様々な問題や課題を逐次解決していく必要があります。しかし、正しい組合せだけでは他にどのような解があったのかは分かりません。そして、どうしてこのようになったかも不明です。このルールを緩めたら、どのような解が現れるのか?


問題集合と解集合という考え方部品表を作るとこれができるようになるのです。「データを集めるのではなく、問題を集める」これがDXのための部品表です。


 
 
 

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