ソフトウェア部品表 その2
- padre-de-gatos
- 2023年4月13日
- 読了時間: 2分
ソフトウェアとECUというハードウェアとの組み合わせを考えましょう。

矢印で複数の組み合わせを追記してあります。今までの部品表の発想だと、正しい組み合わせ(ここでは3種類)を表として部品表システムに登録していると思います。
組み立てるだけだったら、ECUのバージョンで程度管理(入っているソフトウェアはともかく)はできるかもしれない。不正なソフトとハードの組み合わせは、いわゆる不良品という扱いをすればあまり問題が生じる事はない。
でも、最近はOTA(Over The Air)と言ってスマホのように「ソフトの更新」といったことが普通にクルマでも実施されるようになっている。すると、間違ったソフトウェアの更新によって、今使っているクルマの部品が不良品に変わってしまうこと発生してしまう。
よくあるのが、設計部門のひとりがこれを管理する役割を担い、歴代の組合せについて複雑で大きなExcelファイルで管理するケースです。OTAになると、市場にある車のメンテも必要なので、この管理工数が数倍に膨れるわけです。
実は、「可変点」と「バリアント」のモデルと一緒に定義すると、とても簡単に内容が分かるようになります。

部品というレベルで組合せを管理するのではなく、仕様といった部品とは違う、人にとってわかりやすいレベルでコントロールする方が良いのです。
そして、図ではNGな組合せだけを表記してあります。それ以外の組合せについては、組合せを求めるAIエンジンに任せてしまうのです。

実行結果の表には正しくない組合せは、当然のことながら出てきません。それで構わない業務の人はたくさんいると思います。ただ、なぜそうなっているかを知りたい人は、モデルを参照することになります。




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